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寒くてゆっくりできない場所。それが目が覚めた子供のれいむが周りを見渡してみた感想だった。 気がついたらここにいた。確か自分は、さっきまでおかーさんとおとーさんと妹たちとおうちでお歌を歌っていたはずなのだが。 ここはどこなのだろうか?何故か頭とあんよに違和感を感じる。ゴツゴツとしたものが付いてる気がした。 「ゆ・・・だれかいるの?ゆっくりしないでへんじしてね!!!」 不安に駆られたれいむは大声を出した。するとどこからか返事が返ってきた。それも4つ 「ゆゆ!おねーしゃん?れーみゅはここにいるよ!」 「おねーちゃん!ゆっくりしてるよ!」 「ありちゅはこんなへんぴなばしょじゃゆっきゅりできにゃいよ!」 聞き覚えのある声だった。間違いなく自分の妹たちだ。 「わからないよ。でもみんながゆっくりしていてよかったよ!みんなであつまろう・・・ゆ?」 そういって声のする方へ向かおうとして、初めて体の異変に気づいた。どれほど動こうとしても、体が動かないのだ。 まるで地面に固定されてるような感覚。横も向けずただただ正面を向くだけだ。 「ゆゆ!どうしてうごけないの!」 ガタガタと揺らすが何度やっても効果はなかった。そしてこれは妹たちも同じだったようだ。 「どうちてうぎょけないの!!!!」 「れいむうごけないよおおおお!!!やだおうちかえりたいいい!!!」 「ときゃいはのありちゅがどうちてええええ!!!!」 泣きだす妹たち。本来ならば姉の自分が宥めるのだろうが。そんな余裕はなかった。ただ自分の状況を把握しようとしていた。 「ほかにだれかいるの!おとーさん!おかーさん!」 いくら呼びかけても妹たちの鳴き声以外に聞こえる物はなかった。 前方から光が延々と漏れていた。ただ妹たちは泣き疲れ寝ていた。そして自分もお腹が空いてきた。 「ゆ・・・はやくあいたいよ・・・みんなのかおがみたいよ・・・」 とにかくこの暗闇が嫌だった。前方だけに光があるが、横は真っ暗なために妹たちの顔も見れないのだ。 唐突にガチャっと音がした。それと同時に目の間に大きな手が現れた 「ゆ?だれなの?」 それは人間の手だった。その手は何をするわけでもなく、ただ自分たちの目の前に白い塊を置いてくれた。 そしてまたガチャンと音がした。ぴかーんだの、ピコピコだのうるさい音が流れ始めた。 「うるちゃいよ!れーみゅねむれにゃいよ!」 「おねーしゃんたち!このちろいのおいちいわ!ペーロ、ペーロ、ちあわちぇー!」 ありすがそう言うとみんながいっせいにそれを舐めはじめた。 「ペーロ、ペーロ、ちあわちぇー!」 「ゆ!れいむこれしってるよ!かくざとうっていうんだよ!ぱちゅりーがいってた!」 「ゆ!おねーしゃんちゅごいね!さすがれーみゅのおねーしゃんだね!」 「ゆっへん!」 みんなが目の前の角砂糖に夢中になっていた。しかし食べ終わると、またあのうるさい音が気になり始めた。 「こんなへたなおんがくをながすなんて!ここはゆっくりできないところだね!」 そうやってみなが文句を言っていた。 それからいくらかたった頃、突如大きな声が聞こえた。 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」 「ゆゆ!なにいってるの?ここはれいむたちがさきにいたんだよ?ばかなの?しぬの?」 次女のれいむがおうち宣言に真っ先に反応した。 それと同時に何かが動きだす音がした。ギーガチャっという動きと共に、突然地面が動きだした 「ゆ!だれなの!おさないでね!れいむおこるよ!」 しかしその『誰か』はそんな抗議を無視してドンドン地面は動いていく。れいむは自分の意思と無関係に前へ進んでいった。 暗闇を抜け目の前に見えたのは、母親でも父親でもなく、手に何かを持った人間だった。 そして人間はその手にもったものを自分に目がけて振り下ろした。 「ゆげぇ!」 ピコ!っという音と共に頭に痛みが走った。 「ゆ!なにするのにんげんさん!ゆっくりあやま・・・」 人間に起ろうとしたが、何故か自分はどんどん後ろに下がっていた。そして最後まで言えずに元の位置に戻っていた。 そして初めて妹たちも同じ目に合っていることに気づいた。 「いぎゃい!れーみゅになにちゅるの!」 「どがいぎゃ!ありちゅになにぢゅ!」 「おにーさんやめてえ゛え゛え゛え゛!!!!」 何度怒ろうが、謝ろうが、体は勝手に前に進みそのたびに頭を殴られた。 時には素手でなぐられた。たまに殴られない時があるのが救いだった。 そうしてみんなが元の位置に戻った。聞こえるのは泣き声だけだった。 「いぎゃいよおお・・・・みゃみゃとぴゃぴゃはどうちてたちゅけてくれにゃいの・・・」 「こんなゆっくりできにゃいとこありずいやあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「もうおうぢがえるううううううううう!!!!」 「おねがいだからゆっくりさせてえええええええ!!!」 何が起きてるのかただ分からずに、泣きだした。 するとまたしても先ほどの声が聞こえた。 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」 そしてまた殴られる 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」 また殴られた 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」 また殴られた 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」 また殴られた 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」 また殴られた「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」 また殴られた「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」 また殴られた「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」 「もういやああああああああああ!!!!ゆっぐりじだい゛い゛い゛い゛い゛!!!!!!」 俺は最近近所にできたとあるゲームセンターに行ってみた。 内装はあまり普通のゲーセンと変わらなかった。しいて言えばメダルゲーが4割を占めているところか。 格ゲーや音ゲーがあまり目立たない端の方に置いてあるのを見て何か悲しくなった。 店内をうろついてると、人の列を見つけた。結構な人数が並んでいた。何か新しいのでも入ったのだろうか。 俺はとりあえず列に並んでみた。そして列から顔を出して前を見ると、そこに一台の機械があった。 『ゆっくりパニック~ゆっくり叩いていってね!!!~』 そう書かれたディスプレイには得点が記載されていた。そして『注意※あんまり強くゆっくりを叩かないでね!!!」と書かれていた。 それ以上前がよく見えなかったので見るのをやめた。ただプレイし終えた人達が嬉しそうな笑みを浮かべていたのはわかった。 30分は並んだろうか。やっと自分の番になった。台の前に立った俺は台を眺めた。 目の前には5つの穴が開いていた。そして手前には畑らしき絵が描かれてた。そして脇にはピコピコハンマー それでルールは把握した。このハンマーで穴から出てくる何かを、畑に入る前に叩くのだろう。 そういやこんなゲームが昔あったなあ・・と思いでに浸りつつコインを入れる。1プレイ200円だった。 コインを入れると同時に、 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!ばかなにんげんさんはごはんをおいてゆっくりしないできえてね!!!」 といった声が聞こえた。いよいよゲームスタートだ。 俺はてっきり中からゆっくりの機械でも出てくるのかと思ったが、それは大きな間違いだった。 穴の中から出てきたのは本物のゆっくりだった。 「おにーざんゆるじでえ・・・」 頭にボタンのような機械を付けたゆっくりれいむだった。頭の上は何度も叩かれたのだろう、黒く変色していた。 俺はとりあえず叩いてみた。できるだけ優しくだが 「いぎゃ!!!」 か細い声をあげて穴に戻っていくれいむ。それから時間まで同じ事を続けた。 出てくるゆっくりはみな元気をなくしていた。中には涙目でこちらに助けを求めるゆっくりも居た。 俺はプレイしおえると、そこから少し離れて、他人のプレイを観察することにした。 あるものは注意書きを無視して、餡子が出るほど強く叩き、あるものは複数人で叩いた。 ある男はコイン投入口脇のボタンを操作してた。どうやら難易度を変えれるらしい。 高速で動きだしたゆっくりは 「ゆっくじざぜでえええええええ!!!!」 と言いながら高速で叩かれていった。 俺はあのゆっくりが気になったので店員に尋ねてみた。店員は忙しそうにも関わらず丁寧に答えてくれた。 「あああれですか。一昨日入ったばっかのででしてね。中のゆっくりはちょっといじってあるんですよ?」 「いじるってどこをですか?」 「まずはあいつらの足をスライドレールに固定するんですよ。んで動くようにして、後は頭にセンサーを取り付けるんですよ。 これで前後の動きや、殴られた時の後退を制御してるんですよ。 中々人気あるんすけどね~難点はほら、生物でしょ?餌がかかるんですよ。それに加減をしらないお客さんがいっぱいいると すぐに死んじゃいますし。一応予備は居るんですけどね。」 「はあ、わかりました。ありがとうございます」 俺はお礼を言うと、そのままゲーセンを出た。今日のブログのネタにでもしようかと思いながらそのまま帰った。 ゲーセンの店長は奥の休憩室にいた。そこで二つの饅頭をお茶請けにお茶を楽しんでいた。 怒りと絶望に包まれた顔のままの饅頭は非常に美味かった。昨日練習したゆっくりの取り付けの副産物だった。 なんでもこのゲームのゆっくりは取り換えが簡単らしい。頭のセンサーは取り外し可能。そしてレールへの固定も簡単だとのことだった。 ためしに適当なゆっくりを捕まえてやってみたが、確かに簡単に出来た。これなら週ごとにいろいろと工夫ができそうだ。 発情中のありすを並べるもよし。胴なしれみりゃやふらんを並べるもよし。 難点なのは成ゆっくりは使えないことぐらいか。ある程度幅を調節できるが、成ゆっくりでは大きさが合わないのだ。 そう考えながら少ない休憩時間を楽しんだ。 【あとがき】 長編構想中にちょっと書いた結果がこれだよ! 未だにゲーセンで見かけたらプレイしてます。 俺・・・この長編を書き終えたら名乗るんだ・・・ 過去作 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!1 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!2 悲しき聖帝ゆっくり! お前は愛につかれている!!3 お兄さんとドスれいむ 鬼意屋敷殺人事件 どすの加工所 幻想樹の迷宮 幻想樹の迷宮Ⅱ 徹夜でゆっくりしようぜ! 徹夜でゆっくりしようぜ!2 地震 ゆーうーかい ゆーうーかい 解決編 ゆーうーかい番外編 ~ゆっくりプレイス~ このSSに感想を付ける
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※原作好きの方もそうでない方も気分を害される可能性があります。 ※いじめ分薄めです。 ※40字改行です。 【東方緩慢堂】 夕暮れの幻想郷。 魔法の森と人里の境。 泣き出しそうな空の下、不思議な建物の店が佇んでいた。 入り口の看板には「香霖堂」の文字。 店内には何に使うのやら分からない品が、所狭しと並べられていた。 「これは・・・降ってきそうだな」 窓から空を眺め、ひとりごちた。 読みかけの本に視線を戻し、ページを捲る。 本日の売り上げ、及び来店人数は共にゼロ。 なに、別に珍しい事ではない。 紙が擦れる音に、雨音が混じり始めた。 「・・・降ってきたか」 これでは来客も見込めないだろう。 いい時間だし、今日は店じまいにしようか。 そう思い、立ち上がる。 「・・・・・・・・・よ・・・」 「・・・・・・で・・・・・・ね・・・」 何やら、声が近づいてくる。 雨宿りの類だろうか。 そんな事を考えていると、乱暴にドアが開け放たれた。 ――ドン、ドン、バンッ ――カラン、カラン 「いらっしゃ・・・」 いらっしゃい。 入り口にに向かって、そう声を掛けようとして僕は固まった。 「「ゆっくりしていってね!!」」 生首だ。 首が喋ってる。 霊夢と魔理沙? いやいや彼女達は人間だ、首だけで喋れるはずが無い。 「「おにいさんはゆっくりできるひと?」」 落ち着け、落ち着くんだ。 こいつらが何者なのかは一先ず置いておこう。頭が痛くなる。 大事なのはこいつら何をしに僕の所へ来たのかということだ。 「おにいさんきいてるの!?」 「ゆっくりへんじしてね!」 「ああ、すまない。それで、うちになにか御用かな」 「おそとでゆっくりしてたよ!」 「あめさんがふってきてゆっくりできないんだぜ!」 「ふむ」 どうやら知能も力も余り高くは無いらしい。 生まれたばかりの妖怪か妖精の類だろうか。 それにしても見た事の無いタイプだが・・・。 「ゆっくりさせていってね!!」 「ついでにごはんもってきてね! おかしでもいいよ!」 「・・・帰ってくれ」 お客様ではない事はよく分かった。 とてもお金を持っているようにも見えない。 ならばばこんな得体の知れない生き物をうちに置いておく義理は無い。 厚かましいとあっては尚更だ。 「どおしてそんなこというのぉ!?」 「ゆっくりできないおじさんはしぬんだぜ!」 魔理沙っぽい方が飛び掛ってきた。が、 ――ヒョイ ――べしゃっ! ・・・遅い。僕でも難なく避ける事ができた。 黒い帽子を被った生き物は顔面から床に突っ込む形となった。 「ゆびぃぃ!?」 「ま、まりさ!?」 「・・・」 「ど、どぼじでよ゛げるの゛お゛お゛お゛ぉぉ!?」 「まりさをいじめないでね! ゆっくりあやまってね!」 なんだか僕が悪者みたいだ。 何も悪い事はしていないはずだが。 「ゆ゛ぅ゛・・・いたいんだじぇ・・・いたくてしぬじぇぇ・・・」 「どおしてこんなことするの! おになの! あくまなの!?」 仕方がない、今日は面倒を見てやる事にしよう。 「はぁ・・・。悪かった、雨がやむまでは置いてやるよ。 後はご飯だったか。お菓子でいいのかい?」 「「ゆっ!」」 「ありがとうおにいさん!」 「ゆっくりしないでもってくるんだぜ!!」 お菓子と聞いた途端、目を輝かせる2匹。 黒いの、さては嘘泣きだったな? 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせぇぇ♪」 「がつがつ・・・うっめ、がっがっ・・・これめっちゃうめ!」 床に煎餅と最中を置いてやると、凄まじい勢いで食べ始めた。 食べかすが飛び散っている。居間に上げなかったのは正解だった。 「君達、もう少し落ち着いて食べれないのかい」 「むーしゃむーしゃ♪」 「うっめ!これめっちゃうっめ!」 全く聞こえていないようだ。 まぁ、これだけおいしそうに食べてもらえば、賞味期限の切れた最中も本望だろう。 僕も食事を摂ることにしよう。 「ゆぅ・・・。ゆぅ・・・。」 「ゆぴー・・・。ゆぴー・・・。」 あれから煎餅と最中を食べつくし、 更に僕の夕飯を半分平らげた所で、ようやく満足したようだ。 この体のどこにそれだけのスペースがあったというのだろうか。 食後に話を聞くと、黒い帽子を被ったほうは「まりさ」、 赤いリボンを付けた方は「れいむ」と名乗った。 姿も名前も似ているとなると、やはりあの少女達と関係があるのだろう。 今度魔理沙か霊夢が来たら、この不思議な生き物について聞いてみるとしよう。 他にも普段は森で仲間と暮らしているとか、 長時間雨などの水に触れていると体が溶けてしまうという話を聞いた。 それにしても、良く眠っている。 僕が信用されているのか(自惚れか?)、危機管理能力に欠けているのか。 どちらにしろ、店の中は森よりは寝心地がいいのだろう。 なんとなく眺めていると、突如ある情報が「視え」た。 (名称:饅頭 用途:食用・観賞用・ストレス解消用) 道具の名前と用途が判る程度の能力。 本来人妖や動物などの生き物には通用しない能力のはずだ。 饅頭に何かが憑いている? もしくは妖怪変化の途中で、饅頭と妖怪の境界を跨ぎ切っていないのか。 しかし、正体が饅頭とは驚いた。 見た目はアレだが、饅頭というなら食用というのも頷ける。 起きている時はふてぶてしい表情をしていたが、 こうして見ると可愛げが無い・・・こともない。 それにしても最後の「ストレス解消用」とは一体どういうことだろう。 それ以上踏み込むのは良くない気がしたので、その日は寝てしまうことにした。 早朝。 雨はすっかり上がっていた。 れいむとまりさは「「ゆっくりしていってね!!」」の声と共に起き、 大量の食料を消費した後、元気に飛び跳ねて行った。 「またきてあげるね!!」 「ごはんをよういしてまっててね!」 「もう来なくていいよ・・・」 味を占めて懐かれなければいいのだが。 入り口の札を「営業中」に切り替え、店内に戻る。 そして、僕はいつものように本を読み始めた。 ――カラン、カラン 「おーい、香霖いるかー?」 「ああ魔理沙、丁度良かった」 「あー?」 「昨日、妙な生き物が入ってきてね」 「私は動物の専門家じゃないぜ」 「簡単にいえば、魔理沙と霊夢の生首だ」 「あー、それなら「ゆっくり」だぜ。あと私と一緒にするな。胸が悪くなる」 魔理沙によれば、あの生首のような生き物はその口癖から「ゆっくり」と呼ばれていて、 なぜか幻想郷の少女に似た顔をしているらしい。本人達はかなり迷惑しているようだ。 「香霖はもうちょっと外に出た方がいいぜ。人里ではもう常識だぜ?」 「そうなのか。所で、あれは食べられるのかい?」 「ああ、見た目さえ気にしなければうまいらしい。私は食べないがな」 「食べるといえばそろそろ昼時だな。魔理沙も食べて行くかい?」 「それなら、私が作るぜ。キノコも採ってきたしな」 「初めからそのつもりだったんじゃないだろうな」 魔理沙は何も言わずお勝手に入って行った。 せっかく作ってくれるというのだ、本でも読みながら待つとしよう。 「できたぜ~。いつもながらろくな食料がないんだな」 メニューは、キノコ汁と漬物がメインだ。 質素だが、僕は半分妖怪だから余り食べる必要はない。 そのためもともと食料を多く置いていないのだ。 その上、昨日の夜から今朝にかけて大量に食べるやつがいたしね・・・。 食べようか、としたその時 ――バンッ! 「「ゆっくりしていってね!!」」 今朝見送ったはずのゆっくりが飛び込んできた。 「おにーさん! れいむたちにごはんちょうだいね!!」 「ゆゆ!? ごはんのにおいがするんだぜ!」 そういったかと思うと、断りもなく土足(?)で居間に入ってきた。 「ゆ! やっぱりごはんだぜ!!」 「れいむたちのためによういしてくれたんだね!」 「おい、お前・・・ 魔理沙が止める間もなく、2匹が卓の上に飛び乗った。 キノコ汁の器がひっくり返り、香の物が宙を舞う。 呆然とその光景を見守る僕達。 「ゆゆ!? ごはんがなくなったよ!?」 「まりさのごはんどこなんだぜ!?」 「・・・」 ――ピシッ まりさが、まりさといった瞬間、場の空気が変わったような気がした。 「お前達が、やったんだろ。それにお前達のご飯じゃない」 「ゆ!? おねえさんだれ!? どこからはいってきたの!?」 「ここはまりさとれいむとおにーさんのおうちだよ!!」 いつから彼女達のおうちになったんだろう。 僕は今までもこれからも一人で住んでいるつもりだが。 「今すぐ、出て行け」 魔理沙の最後通告。 僕は家が壊されないか気が気でなかった。 「なにいってるの! へんなこというめすぶたはしんでね!」 「さっさとでていってね! でもそのまえにごはんよういしてね!」 「・・・」 魔理沙がゆっくりに近づいて行き、 「お、おい、ここで暴れないでくれよ」 通り過ぎ、窓を開け放った。 「ゆっ!?」 「なにするの! まりさをはなしてね!」 「・・・」 そしてまりさを掴み、大きく振りかぶる。 「なにするの! はなしてね! ゆっくりやめていってね!」 「ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってねぇ!?」 窓から外へ投げる。全力で。 「ゆびゅあぁぁああぁぁ!? おねえさんのばかああぁぁぁ・・・ぁ・・・・・・!」 「ま゛り゛ざあぁぁぁぁぁ!!?」 その後、れいむも同じ道を辿った。 「ま、死んではいないだろ。これからは戸締りに気をつけろよ」 「魔理沙は僕に店じまいをしろと?」 「そうは言ってないぜ。でも元々客なんて来ないじゃないか」 今日は帰るぜ、といって魔理沙は帰って行った。 これから居間を片付けることを考えると気が重い。 ゆっくり、か。やっかいな生き物に懐かれてしまったものだ。 ――カランカランカラン 「霖之助さん、いるかしら」 「ああ霊夢、久しぶりだね」 霊夢はきまぐれで、毎日のように来ることもあれば、一月近く顔を出さないこともある。 「最近変な生き物が増えてるの。知ってるかしら」 「ゆっくりのことかい?」 「そう! それでね、山に棲んでるのはまだいいんだけど人里や神社を荒らすやつらがい るのよ。それはまだいいとしても、私を真似たような顔をしているのが許せないわ」 「それは災難だね」 「ああそれとは関係ないんだけど、服の修繕を・・・ ――バーン! ――カラン、カラッ 「「ゆっくりしていってね!!」」 あのゆっくりが、ふてぶてしくもキリッとした表情でこちらを見上げている。 「・・・それでね。弾幕ごっこで服が破れちゃって。修繕を頼みたいのよ」 「またかい?」 「「むししないでね!! おにいさんはごはんちょうだいね!!」」 「これなんだけど。もちろんお代はツケでね」 「あのなぁ霊夢。いつも言っている事だが、商いというものは・・・ 「じゃまなおねえさんはきえてね!」 「ここはれいむとまりさのおうちだよ!!」 「あっ」 ゆっくりに体当たりをされて、霊夢が体勢を崩した。 更にボスボスと追い討ちをかける。 「お、おい。大丈夫か?」 「れいむのまねをしてかわいくなったつもりなの! ばかなの!?」 「ぶさいくなおねえさんはみのほどをわきまえてね!!」 「・・・」 ――ヒュッ ――ペタタッ 「「ゆ・・・? ゆぎゃああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!!?」」 「身の程を弁えるのはアンタ達よ、このド饅頭。」 「あ゛づい゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!! これな゛んな゛の゛おぉ゛ぉ゛!!?」 「い゛だい゛ぃぃぃぃ!!! ゆっぐりでぎな゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 いつのまにかゆっくり達の額に、妖怪退治用の札が貼り付いていた。 札のふちから、少し煙が出ている。 「ゆっぐりはがれてね゛えぇぇ゛え゛ぇ゛え゛!!?」 「おね゛え゛ざんはがしでぐだざい゛ぃぃぃぃぃ!!!!」 よほど辛いのだろう、滂沱の涙を流しながら 額を床に擦りつけたり、霊夢に懇願している。 「・・・霊夢、やりすぎだ」 「こいつらは甘やかすと付け上がるから、これくらいで丁度いいのよ」 そういいながらも剥がしてやる霊夢。 途端に逃げ出すゆっくり達。 ぴょんぴょん飛び跳ねながら時折振り返り、何やら叫んでいる。 「ゆっくりできないばばあはしんでね!!」 「きょうはこれくらいでゆるしてやるんだぜ!!」 ―その夜。 僕は霊夢と魔理沙、そしてゆっくり達の事を考えていた。 ゆっくりが彼女達をモチーフにしていることはまず間違いない。 しかし本人達にもその理由は分からないようだった。 昼間の霊夢もそうだが、魔理沙もゆっくりにいい感情を持っていないようだった。 自分達の同じ顔の生き物がいれば確かに気味が悪いかもしれない。 しかし、それ以上の何かを彼女達からは感じた。 ゆっくりは人里を荒らすと言うから、もしかしたら同じ顔をした彼女達に対する風当たり が強くなってストレスを溜めているのかもしれない。 だとすれば、僕に何かできる事はないだろうか。 思い過ごしならばそれでいいのだが・・・。 黄昏の幻想郷。 魔法の森と人里の間にある道。 ゆっくりが2匹跳ねていた。 2匹の額には四角いアザのようなものがある。 「ゆっ ゆっ ゆっ」 「おにーさんにごはんわけてもらおうね!!」 「いじわるなおねーさんにきをつけるんだぜ!」 「れいむのまねをするなんてばかなおねーさんだね!」 「れいむのほうがひゃくばいかわいいんだぜ!」 「ゆぅ てれるよまりさぁ」 「馬鹿で悪かったわね」 「「ゆううぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!?」」 「今度は逃がさないわよ」 「「ゆっくりにげるよ(ぜ)!!」」 「・・・ホーミングアミュレット」 「ゆぷぷ、どこねらってるのおねえさん!!」 「ばかなおねえさんだぜ! げらげらげら!」 「・・・」 「ゆうう!? どぼじてまがるのおおおおお!??」 「どぼじでもどってぐるんだぜえぇぇぇ!?」 「ゆびぃっ!?」 「ゆべっ べべっ!!」 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛! いだい゛ぃぃぃぃ!!」 「ゆぐぅ・・・れいむ、ゆっくりしないでにげるんだぜ!」 「お、ゆっくりじゃないか」 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛ぅぅぅぅ!?」 「あのどきのおね゛え゛ざん゛ん゛ん゛ん゛!?」 「人の顔をみるなり逃げるなんて酷いやつらだな。『ゆっくりしていってね!』」 「「ゆっ」」 「パスウェイジョンニードル」 「「ゆっくりしていって・・・ね゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!??」」 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 「どぼいうごどな゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!?」 「あー、うるさいぜ。霊夢」 「あら魔理沙じゃない」 「「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」」 「こいつら香霖堂にいたやつらだろ? 止めもらっていいか?」 「別にいいわよ、気もすんだし」 「じゃあ取っておきをお見舞いするぜ。『恋符』・・・ なんだか外が騒がしいな。 霊夢か魔理沙辺りが弾幕ごっこをしているのかもしれない。 ――カランカラン 「いらっしゃ・・・ ってなんだ」 「なんだとはご挨拶だぜ」 「霖之助さん、服仕上がってるかしら?」 「ああ、出来てるよ。それにしても二人で来るなんて珍しいな」 「そこで会っただけだぜ」 「そういえば今日は来ていないんだが、ゆっくりを見なかったか?」 「見て無いわね」 「どうでもいいぜ。なぁ?」 「ふふ、そうね」 「・・・?」 なんだか今日は二人とも機嫌がいいな。 まぁ、僕の心配も取り越し苦労だったということだろう。 今日も幻想郷は概ね平和だった。 おわり ―オマケ― 草叢から、香霖堂を見つめる影があった。 「にんげんのいえだぜ! あそこをまりさのゆっくりぷれいすにするんだぜ」 そろーり、そろーり。 そう、口にしながら建物のドアに近づいていく。 まりさは、体当たりでドアを開け放った。 「ゆっく・・・! そこでまりさがみたものとは。 一人の男・・・いや、漢だった。 クセのない銀髪に爽やかな笑顔。 角ばったメガネと純白の褌のみを身につけている。 筋骨隆々、鋼の肉体は両手の親指だけで支えられている。 「ふんっ! ふんっ! ふんっ! ふんっ!」 彼が腕立て伏せをする度、両腕の筋肉が盛り上がり珠の汗を飛ばす。 「ん・・・? やぁ、ゆっくりしていってくれたまえ!」 「ご・・・ごゆるりと・・・だぜ」 「つれないじゃないかまりさ! ゆっくりしていってね!」 ノーモーションで立ち上がりまりさに近づく霖之助・・・いや、こーりん。 「いやあああああ!? こないでね!? こないでね!? こっちこないでねええ!?」 あっさりつかまってしまうまりさ。 「さあさあさあ遠慮しないで僕の筋肉とすりすりしてね! まずは腹筋だ!」 「ごつごつしててゆっくりできないぃぃぃぃぃぃ!!」 「お次は大胸筋だ! ちなみにDカップだよ!」 「い゛み゛がわ゛がら゛な゛い゛ぃぃぃぃぃぃ!?」 「最後は上腕二頭筋だ! ゆっくりしていってね!」 「いやああああああ!! わきにはさまないでねえええ!? くさぃ゛ぃぃぃ!?」 「まだまだ! もっと僕の筋肉を感じてくれたまえ! ワンモアセッ!」 「い゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!?」 「ゆっぐり゛させでえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!!」 あとがき ヤンデレのレイマリに死ぬほど妬まれて ゆっくりできないゆっくりが書きたかったんだけど 見事に失敗した結果がこれだよ! 過去作品という名の黒歴史 眠れない夜 ゆっくりの小学校(前)(後) このSSに感想を付ける
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注意 この話には俗にいう「良いゆっくり」と「悪いゆっくり」が出てきます またゆっくりをペットとして飼っている人が出てきます そういうのが嫌いな人は読まない方がいいかもしれません また、まだ虐待的な描写もありません あと東方キャラも出てきます そこも注意 「ひゃっはー!!勝手に人の家に入ろうとするような屑は消毒だぁ!!」 「ゆゆっ!!」 「ゆっ!!にんげんだよ!!ゆっくりできないよ!!」 「ゆゆ、おにいさん!ゆっくりしていってね!!」 「だが断る」 プチン!! 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ま゛り゛さ゛のあか゛ち゛ゃんがあ゛ぁ!!」 「さぁーて、次はどの子を潰そうかなぁ?」 「ゆゆ!?まりさはわるくないよ!!わるいのはこのこたちだよ!!このこはころしていいからまりさはゆっくりたすけてね!!」 「お゛か゛あ゛ぁーん゛!?!?」 「どぉじでぞんな゛ごとい゛う゛の゛ぉお!?!?」 「そうかそうか、じゃあ悪い子供から潰してあげよう」 「れいむ!にげて!!」 「れーむおねえちゃん!!れーむもいっちょにゆっちゅりちたいよ!!」 「だめだよ!!れいむだけでもゆっくりしていってね!!」 「おねえちゃん!!どおちてみじゅにおちょすのお!?」 「あ!!…あーあ、川に落としやがった…ま、いいや、どうせ助からないだろうし!!」 「そんなことないよ!!あのれいむはれいむのぶんまでゆっくりしてくれるよ!」 「うるさいよ!!れいむはおかーさんをたすけるためにゆっくりにんげんにつぶされてね!!」 「まあ、親子共々つぶすんだけどね、そぉい!!」 「どぉじでぇ!だすげてく゛れ゛るん゛じゃないの゛ぉお゛!?!?」 「れいぶー!!べいむのぶんまでゆっぶげっ!!」 「ゆゆゆっ!おねえちぁーん!!!」 「よお、れいむ、お早いお目覚めだったな」 俺の飼っているれいむがいつもより起きるのが遅いと思ったら急に叫びだした、またあの夢を見たのか 「ゆっ、ゆっ、ゆっ…」 あーあ、また泣き出しちゃったよ 「どうした?また怖い夢でも見たのか?」 「お、おにいざん!!こわいよ!!ゆっくりできなかったよぉお!!」 「あぁ、大丈夫だ、俺がいる間はお前は守ってやるから、な?」 「う、うん、ゆっくりできるよぉ…」 このゆっくりを飼い始めたのはちょうど1年ほど前だ 庭で草むしりをしていたら家のすぐそばの小川の岸でぐったりしていたところを発見、保護したのだ 自分はゆっくりは嫌いではない、だからと言って必要以上に溺愛したりもしない ただ、害を加えるゆっくりには断固とした態度で制裁すべきだとは思っている れいむの家族は人間の家に侵入しようとして石でガラスを割ったところを人間に見つかり攻撃された 親に裏切られ、死ぬかと思ったが姉に川に突き落とされたことで何とか助かったらしい 最初は自分と目を合わせようとしない、餌を出しても食べようとしない、毒見しても食べようとしないので無理やり口移しで飲ませた なにもただのゆっくりにそこまでしてやる理由はなかった ただの偽善とか独善だったのかもしれない ただ、このれいむは回復した後俺を慕ってくれるようになった、最初のころはゆっくり独特の傲慢さも目立った。 俺が仕事から帰ってきた直後に 「ゆゆっ!!おにいさんおかえりなさい!!いのちのおんじんのおにいさんはきょうもれいむのいえでゆっくりさせてあげるよ!!」 とか言ってきたときは本気で殺したくなったがその場は押さえ、ゆっくり関連の本を読んで何とかしつけることに成功した そしてついに先週、飼いゆっくりの最高峰「ゆっくりゴールドバッチ」を手に入れた 最初は怪我が治るまで世話してやろうと思ったがれいむの願いで餡子を食べたこともある今ではそれなりに大切な相棒になってきている 「じゃ、俺は仕事に行ってくる、お前は何か用事があったっけ?」 「ゆゆっ?、わすれたのおにいさん!きょうはおさのいえでゆっくりしゅうかいのひだよ!!」 「すまん、忘れてた、じゃあ先に出てくれ、帰ったときに俺がいなかったら外の小屋で待っててくれ」 「しっかりりかいしたよ!!じゃあ、ゆっくりいってくるね!!」 ゆっくりしゅうかいとは里の長の飼いゆっくりが始めた飼いゆっくり達の会議のことである 会議といってもどこのゆっくりが亡くなった、そうしきをひらこう。とか やせいゆっくりがはたけをあらしてたよ、おお、おろかおろか。とか そんな話を各地区の代表が集まって話をするらしい そして俺は役場で仕事だ 外の世界から来た自分に幻想郷で生活ができるのかという不満があった だが識字率の決して高くないここでは漢字も読み書きでることが重宝され、里の役場で書類整理の仕事をしている あと学生時代の経験を生かして河童と外のコンピューターをいじくるのもいい副収入になっている 今日のゆっくり集会もいい感じにゆっくりできた そうれいむは思いながられいむは帰り道の途中で捕まえたトンボを食べていた お兄さんはいつもおいしいごはんを作ってくれる、だが万が一のことも考えて自分で餌を取ることもやめてはいない お兄さんもそれは理解していてご飯の前に今日はどれくらい食べるかと聞いてくれるので外で食べすぎてお兄さんを心配させることもない 「ゆゆっ!おにーさん!れいむがかえってきたよ!中に入れてね!!」 すぐにドアが開いた、今日はお仕事は早く終わったらしい 「おう、お帰り、俺はこの後酒場で飲みに行くけどお前も来るか?」 「ゆ…きょうはすこしつかれたからおにーさんのおうちでゆっくりするよ!ごはんはそとでたべたからきにしないでいいよ!!」 「そうか、わかった、棚の中にゆっくりフードがあるから腹が減ったらそれを食べてくれ」 酒場はみんなが優しくしてくれるから大好きだでもゆっくりを料理するしその声が聞こえてくることがあるから気分が乗らない日は行きたくない それはお兄さんも知っているからそれ以上はいってこない 周りの人間は目つきが怖いとかいうけどこのお兄さんは本当にいい人だ、この人に飼われて良かった 男が「じゃあ行ってくる」といって戸を開く ゆっくりが「ゆっくりきおつけてね!!のみすぎはだめだよ!!」と返事 「わかってるよ」と言いながら戸を閉め、鍵をかける男 道路わきの茂みの中からその光景を見る一対の目があった 続く おまけ ゆっくりバッチについて 飼いゆっくりには飾りにバッチをつける決まりがある(飾りがないゆっくりには新しく髪飾りをつける) 最初のころはただの飾りだったが今ではブロンズ、シルバー、ゴールドの3種類のバッチがある。 ブロンズ これはただ人が飼っているゆっくりであることを証明するだけの飾りである 虐待お兄さんが一時的に甘やかすためだけに一時的につけることもあるのでこのバッチの付いているゆっくりは躾がなっていないことが多い そのため通常他人の飼いゆっくりを攻撃することは器物損壊に当たる犯罪だがブロンズバッチのゆっくりは被害をこうむった場合殺しても罪にならない シルバー ある程度人間と暮らすためのルールを覚えたゆっくりにつけられるバッチ、普通に可愛がりたい場合は最低でもこれがないといけない なお、ペットショップで売られる餡子増量型ゆっくりは無条件で付けることができ、通常のゆっくりもペットショップで試験を受けることで付けることができる ゴールド 最高のペットゆっくりにつけられるバッチ、このバッチをつけられたゆっくりは飾りのないゆっくりでもゆっくりと識別し攻撃しないなど、ゆっくりの常識を超えた行動ととることができる 当然試験も厳しい このバッチをもったゆっくりは労働力としてもある程度貴重でゆっくりを働かせているところではゆっくりの教育係として重宝している そのためこのバッチを持ったゆっくりがほかの所に出稼ぎに行くこともある ちなみに最低条件に「飾りのないゆっくりでもゆっくりと識別」することがあるがこれは過去に起きた事件に由来する 過去に起きた事件について 里周辺に住むあるゆっくりの群れが人里の飼いゆっくりのことを 「人間を飼いならし、おいしいものを独占する悪いゆっくり」として飼いゆっくりに対して執拗な攻撃を仕掛けてきた事件 その手口は飼いゆっくりの飾りを盗んでしまうというもの そのため飼いゆっくりによる飼いゆっくりの殺害が続出した だが飼いゆっくりの飾りをつけたゆっくりが人間に餌をねだった挙句つかまったため事件が発覚 その後飾りがなくても識別可能なゆっくりの育成、人間が区別できるように焼印によるマークによりゆっくりによるゆっくり殺害は激減、事件は沈静化した 現在でも飾りをなくしたゆっくりがゴールドゆっくりか里の人間に焼印を見せながら助けを求めることがある ちなみに加工所で売られている予備飾りをゆっくりの餡子で特殊加工することで飾りをなくしたゆっくりも社会復帰ができる ちなみに後に造られた飾りの方が優位性が高いため同じ飾りをもったゆっくりが現れて混乱が起きることはない あとがき どうも、セインでございます 飼いゆっくりに起きた悲劇…的なことを書こうとしたらまだ悲劇は起きませんでした…ごめんなさい 幻想郷は識字率が低い 幻想郷の文化レベルは戦国時代から江戸時代程度だと思ったのでこういう設定を作りましたが実際江戸時代の識字率は高かったらしいです… それにけーねが寺子屋で授業してたりAQNが本書いたりしているので識字率は高いのかも…ごめんなさい 8月10日 2339 セイン このSSに感想を付ける
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「じゃあ、そのおまんじゅうは食べられるの?」 「ええ、結構美味しいんですよ」 闇の妖怪ルーミアと、パチュリーの従者である名も無き小悪魔。 あまり接点のなさそうな2人だが、仲は良いらしく、楽しげに話していた。 「ゆっくりかー……お腹空いたから、一匹食べてみたいな」 「どこにでもいるから探してみるといいですよ。見つけたら、軽く洗ってからいただくのがオススメです。焼いていただくと、とても良い香りがして素敵ですね」 「焼いたおまんじゅう……美味しそうだなー」 ルーミアがよだれを垂らしそうな声色で呟くと、タイミング良く腹がきゅるるるる、と鳴る。 「あ、あのさ小悪魔! それで、そのおまんじゅうが沢山いるところってどこなの?」 「どこにでもいますよ。ちょっと周りを見渡したら、10匹や20匹はすぐ見つかります」 明らかに話を切り替えようとしているルーミア。その顔は、微妙に赤く染まっている。 小悪魔は、内心妹の様に思っている可愛らしい友人に、ニコニコと笑いながら教えてやった。 「じゃ、じゃあ探してみるね! ありがとう小悪魔!」 ばいばーい、と手を振るが、すぐに周りを真っ暗にしてしまったので何をしているか分からない。 だが、そんな事はおかまいなしに小悪魔も笑顔で手を振り、図書館へと戻っていった。 『ルーミアとゆっくり』 「ゆっくり~♪ ゆっゆっゆっくり~♪」 「「「ゆっきゅり~♪ ゆゆゆゆゆっきゅり~♪」」」 ゆっくりれいむの親子が楽しそうに飛び跳ねている。 風がさらさらと草を揺らし、暑すぎない程度に太陽が輝いている、そんな最高のゆっくりデイ。 親子は、今この時がずっと続いて欲しいと思いながらゆっくりとすごしていた。 だが、幸せな時は永久に続くものではない。 「ゆゆ? おかーしゃん、ゆっきゅりへんなのがきゅるよー」 「おかーしゃん、あれなーに?」 一匹の子れいむが何かを見つけたらしく、怖そうに親れいむにくっつきつつ訴える。 親れいむが視線の先を見ると、何やら真っ黒くて丸い物体がふらふらしながら動いていた。 「ゆっ? おかーさんもわからないよ!」 「まっきゅろだね」 「きょれなんだろー?」 「ゆうー……みんなきをつけてね、ちかづいたらだめだよ」 きゃいきゃいと、オバケ屋敷の幽霊でも見ているかの様に怖がりつつも楽しそうに騒ぐ子れいむ達。 親れいむは、そんな子れいむ達をたしなめつつ、黒い物体が何なのか見極める様な厳しい顔で見つめている。 「ゆっ? ちかづいてきゅるよ!」 黒い物体が段々と自分達の所に近づいてきていると分かったゆっくり家族は、流石に緊張した。 「きょないでよ! ゆっきゅりあっちいってね!」 「ゆっ! ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ! ゆっくりどっかいってね!」 気味が悪そうに親の近くに集合する子供、体を大きく膨らませて子供を自分の後ろに隠す親。 ゆっくり親子は、奇妙な黒い物体の真正面に立ちはだかり「どっかいってね!」「こっちこないでね!」などと言いはじめた。 黒い物体は、そんな必死なゆっくり達をあざ笑う様にどんどん近づいてくる。 「ぎゅううううう! ぎょないでよおぉぉぉ!」 「ゆっぎゅりあっぢいぎぇえええぇぇぇぇぇ!」 「さっさとべつのところにいってね! ゆっくりしね!」 どんどん近づいてくる黒い物体。ゆっくり達は、もう声も出ないほど震え上がり、腰でも抜かしたのか一歩も動けないでいる。 ゆっくり親子が、黒い物体に立ちふさがった事自体が間違いであると気付いたのは、闇の中に閉じ込められてからだった。 「「「ゆぎゃあああぁぁぁぁぁ!!! ぐらいよおおおぉぉぉ! ごわいよおおおぉぉぉ!」」」 暗闇の中にいる恐怖。いつどこから何が襲ってくるか分からない。 「ゆぎゅ!?」 ぶちゃっとアンコが飛び散る音と温かい何かが頬に張り付く感触。どのゆっくりかは分からないが、一匹殺されたらしい。 もしかしたら、この闇の中にゆっくりれみりゃやゆっくりフランなどの捕食種がいるのかもしれない……ゆっくり親子は、あまりの恐怖から意識を失った。 さらさらと草の揺れる音で、親ゆっくりは目を覚ました。 「ゆー、ゆー……ゆっくりしていってね!」 起き抜けで、即座にいつもの鳴き声をあげるのは、生物的な習性だろうか。 「みんな、ゆっくりおきたよ。きょうは、なにをしてあそぼうかなぁ、あかちゃんも……??」 なぜ眠っていたか忘れていたらしく、寝ぼけ眼で周囲に語りかけていた親ゆっくりだったが、思い出した途端、素早く辺りを見始めた。 すでに辺りは真っ暗になっており、いつ捕食種が現れてもおかしくない。 親ゆっくりは、せめて一人だけでもと祈る様な気持ちで声を張り上げた。 「どご!? どごにいるの!? れ”い”む”のあがぢゃあ”あ”あ”ぁぁぁぁぁんんん!!!」 「ゆぎゅ……おかーしゃん、いるよー」 ノドが張り裂けるかの様な悲痛な叫びに答えて、一匹の子ゆっくりがぴょんぴょん飛び上がった。 「みんな……みんな……ぶじだっだのぉ!?」 「「「ゆっきゅりげんきだよー!!!」」」 良く見ると、全員いるらしい。 先ほどやられた子も含めて何匹かいなくなっているのかもしれないが、それでも無事な子ゆっくりはまだまだいる。 更に、ぴょんぴょんと飛び跳ねる子ゆっくり達に外傷はほとんどない。 一匹若干元気がないが、そのゆっくりの傷すら、小石にぶつかった程度の軽い傷だ。 命に別状はないし、数時間ゆっくりしていたらすぐに治るだろう。 ――これで、またみんなでいっしょにゆっくりできるよ。 親ゆっくりは、心の底から安堵し、大きく息をついた。 「もうくらいから、ゆっくりおうちにかえろうね!」 「「「おうちでゆっきゅりしようね!」」」 笑顔でぴょんぴょんと飛び跳ねるゆっくり一家。 後ろから今の騒ぎを聞きつけたゆっくりフランが追いかけている事に気付いたのは、もう絶対に逃げられなくなった後の事だった。 「お腹すいたなー」 ルーミアは、いつもの様に自分の周りを闇で覆い、食べ物を探してふらふらと飛び回っていた。 しばらく何も食べていないらしく、お腹から可愛らしく「くきゅるるる」などと聞こえてくる。 その音をきっかけとして、少し休む事にしたらしい。 闇を出すのとは違い、飛ぶためには栄養が必要だ。 「休憩休憩。ふぅ」 のんびりと地面に降り立ち、原っぱに座った。 上品に座っているその姿は、良家のお嬢様に見える。……姿を見るためには、闇の中で目が見える必要があるが。 「そういえば、さっきのは何だったんだろう?」 可愛らしく小首をかしげて、妙な声の事を思い出す。 ふらふらと飛んでいたら「ゆぎゃあ」とか何とか聞こえてきた。 それほど時間を開けずに「ゆぎゅっ!?」という声と、甘いニオイが鼻を刺激したのだが、どこから聞こえたのか、甘いニオイはどこから漂っているのか分からず、結局そのまま通り過ぎた記憶。 「あれは食べられるものだったのかなー?」 そうだったら惜しい事をした。 ルーミアは、憮然とした表情でバタバタと足を動かして、先ほど見逃した食事の事を悔やんだ。 少しの間足をバタバタさせてから、ルーミアは気を取り直した。 ――ご飯は他にもあるし、もうすぐ暗くなるから、何か食べるものが見つかるかもしれないもんね。 周りの闇を解くと、既に日は落ち、暗くなっている。 「休憩おしまい。ご飯はどこかな~?」 のんびりと飛びながら食事を探すルーミアの目に、口元を黒く汚したゆっくりフランが見えた。 「こんばんは。あなたは食べてもいいおまんじゅう?」 感想で東方キャラを希望されて書いた。せっかくなので精神的いじめをやってみようと思ったらこうなった。今は次のSSを考えている。 なお、私は全ての東方シリーズはプレイしていないため、人称や設定など間違っている部分もあるかもしれません。 不快に感じた方は、ご容赦下さい。 by319 このSSに感想を付ける
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☆ゆっくり劇場シアター☆ ゆっくり劇場シアターにお越しくださいまして誠にありがとうございます。 こちらでは、数多くの実況者様がご制作になった『ゆっくり劇場』を作品別に分け、作品の内容やストーリーの流れなどが書かれております。それでは皆様ゆっくりしていってくださいませ。 また、こちらのページは『メニュー』の一覧の『作品別』の項目からも表示できます。 by.式神 出雲 作品一覧 東方非泪章 製作:magu9331 霊式八神異変 製作:touhoudaisuki8488 東方幽魔異変 製作:藤魄寺夢子 東方柳影記 製作:takeyuki1227 東方鳳凰伝 製作:touhoudaisuki8488 東方並行郷 製作:takeyuki1227 幻想館の陰謀-過去の引き金- 製作:lunaprism085 狂骨異変 製作:Tuukouninn322 幻想再生譚 製作:zeru1948 俺の仲間がこんなに可愛いわけがない 製作 mina4283 狂薬異変 製作:yurupam26 忘れられた過去 製作:zeru1948 過去の戦争 製作:藤魄寺夢子 東方狂愛証 製作:touhoudaisuki8488 東方羅雪異変 製作:touhoudaisuki8488 東方神鳳説 精霊世界の事代~愚者の欲望~ 製作:lunaprism085 ☯更新情報☯ 2015/05/18 新劇場『東方神鳳説 精霊世界の事代~愚者の欲望~』を追加致しました。 2015/05/15 霊式八神異変を追加致しました。 不定期ながらも随時更新していくのじゃ。気長に待っておれ by.護国の華将軍
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※良いゆっくりが出てきます ※実験・観察中は基本解説はしてません ※ストレスでマッハになる可能性があります ※人間はあくまで状況を作り出すことしかしていません 益ゆっくりと害ゆっくり これは人間のものさしではあるが、ゆっくりのなかにも良いゆっくりと悪いゆっくりがいる事は知られている。 しかし良いゆっくりと悪いゆっくりの比率は明らかに悪いゆっくりの方が多い。 そのため多くの独善的なゆっくりにより良いゆっくりは駆逐されてしまうのである。 アリのような集団で行動する動物は基本、7割が真面目に働き3割がサボるという。 しかしこれもまたゆっくりには当てはまらない。全体としてみると真面目ではないゆっくりが多すぎるのだ。 そこで、だ。 人間にとって益なゆっくり、つまり良識あるゆっくり(以降益ゆっくりと称する)を集めて群にしたらどうなるか。 実験してみよう。 1ヶ月位掛かったのだろうか、やっと益ゆっくりを30匹集め終えた。 まずは聡明なドスを探さなければならなかったからだ。 また、そんなドスがいても益ゆっくりはドスの言葉を理解しないゆっくり(以降害ゆっくり)に殺されてしまいやすい。 ともあれやっと集まったのだ、今度こそ実験を開始しよう。 まず殆ど自然の状態だが外敵がいない状況を作り、だんだんと数を増やすやり方で益ゆっくりの群を形成。 次に我侭なゆっくり達に振り回されていた益ゆっくりタイプのドスを引き抜きこの群に送る。 対になる害ゆっくりの群は…そんじょそこらにいるためにあえて作ることもないだろう。 それでは観察してみよう。 「たべものをとりすぎるとむしさんもくささんもはえてこないよ!だからふゆをこせるぶんだけかくほするよ!」 「むきゅ、どすのいうとおりだわ」 「どすのさいはいにまかせるよ!がんばってとってくるね!」 「すっきりしすぎるとゆっくりできないよ!」 「わかったわ!みんなとすっきりしないようにするわね!」 「みょーん」 「あれはにんげんさんのはたけだよ!たねをうえておやさいをそだててるんだよ!」 「あそこにあるおやさいはたべちゃだめなんだね、わかるよー」 「にんげんさんのおてつだいをすればあそこのはっぱさんやむしさんをあつめられるかもしれないね!」 「むきゅ、それもかんがえたほうがいいわね」 本来自然ではありえなかったであろう光景。 ドスがリーダーシップを発揮し、そして全員がソレをサポートする。 どのゆっくりも1匹たりとも不平不満や我侭を言う事無く、群の活動をしていた。 さて、そんな群に1匹、害ゆっくりを入れてみよう。 害ゆっくりが群をかき乱すかどうか、観察だ。 「ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!」」」 「まりさをこのむれにいれてほしいんだぜ!」 「まりさはゆっくりできるゆっくり?」 「もちろんだぜ!」 「れいむはかわいいんだぜ、まりさとすっきりするんだぜ」 「すっきりなんてゆっくりできないことをしようとするまりさはゆっくりできないね!」 「そんなことはないぜ!すっきりはとってもゆっくりできるんだぜ!」 「みんな!このまりさはゆっくりできないよ!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉ」 「こうなったられいむにすてきなおやさいをぷれぜんとしてはーとをげっとするんだぜ!」 「ゆ?まりさもおてつだいにきたの?」 「おてつだい?ばかなの?まりさはここのおやさいさんをわるいにんげんからうばいにきたんだぜ」 「にんげんさんがいっしょうけんめいそだてたやさいをかってにとっていくの?」 「まりさはげすだったんだね!」 「おやさいさんはかってにはえてくるんだよ!それをにんげんがひとりじめしてるんだよ!」 「まりさはなにもわかってないのね、ばかね」 「わたしたちはここのはたけのもちぬしさんにおねがいしておてつだいをさせてもらってるのよ」 「みんなだまされてるんだぜ!めをさますんだぜ!」 「このまりさはすくいがないわね」 「おなかがすいたんだぜ、ごはんをたくさんとってたべるんだぜ!」 「そこまでよ!」 「みょーん!」 「ぱちゅりーにみょん!?」 「むきゅ、むしさんもくささんもとりすぎちゃだめなのよ」 「どすのめいれいだみょーん」 「もうやだ!こんなむれからはとっととでていくぜ!」 「むれからでるにはどすのきょかがいるわ」 「わかったぜ!さっさとどすにいってこんなゆっくりできないむれからだしてもらうんだぜ!」 「どす!こんなゆっくりできないむれにはいられないんだぜ」 「むれにはいったそのひにむれをでる?まりさはゆっくりできないうえにこんじょうなしだったんだね」 「まりさはゆっくりできるぜ!ここのむれがゆっくりしてないんだぜ」 「このむれはみんなものわかりがいいんだよ、かってなことをしたいだけのゆっくりできないまりさはこっちからねがいだげだよ」 「もういい!どすはゆっくりしね!」 「「「「どすのわるぐちはゆるさないよ!!!」」」」 「なにをするんだぜ!はなすんだぜ!」 「これはせいさいだよ」 「むれをゆっくりさせないようにしたうえ、どすにてきいをもったゆっくりはゆるせないよ」 「みんなのことをかんがえるどすにしねだなんて、みのほどしらずだね」 「いんがおうほうだねー、わかるよー」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 案の定まりさフルボッコ。 今まで見てきたのとは逆の結果になった。 つまり、だ。 ゆっくりはその場の多数派に流れる傾向がある。 同じ数なら押しの強い害ゆっくりが攻勢になるが、これだけ数が揃うと益ゆっくりの勢力が強く主導権を握る。 まさに人から見てもゆっくりできる群であろう。 1対多なら多が有利。それがゆっくりの生態のようだ。 さて、こうなると同じ位の規模の益ゆっくりの群対害ゆっくりの群の勝負を見てみたくなる。 これの準備は簡単だ、近くの群の食料を台無しにすればいい。 人の手と言う事がばれないように、寝ている隙に崩落を装う。 勿論次の朝、群から五月蝿いほどの悲鳴が聞こえてくる。 「ふゆをこすごはんが・・・これじゃゆっくりできないよ」 「しかたないね、ちかくにむれがあるからたべものをわけてもらおうよ」 「れいむのかわいいあかちゃんたちをみればきっとごはんをだしてくれるよ!」 「まりさたちがゆっくりしたほうがちかくのむれもうれしいにきまってるんだぜ!」 害ゆっくり達の群でもドスはドスらしく振舞っているようだ。 空回りしている所が涙を誘う。 ドスは比較的益ゆっくりが多い為仕方ないのだが。 虐待お兄さんを愛でお兄さんにする位のドスもいるらしいが、大抵は害ゆっくりに愛想を尽かすものである。 このドスは何とか持ちこたえているようだが・・・ さぁご対面。 どうなる事だろう? 「ゆっくりしていってね!」 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 「ここのどすにあわせてね!」 「ゆ、どすとそのむれだね、どうしたの?」 「おねがいがあるよ!そうこがくずれてたべものがだめになっちゃったんだよ」 「すこしでいいからたべものをわけてね!」 「・・・ごめんね、ここはほかのむれがゆっくりできるほどのたべものはないよ」 「むきゅ、むれのみんなのぶんでいっぱいいっぱいなのよ」 「それじゃしかたないね・・・」 「まつんだぜどす!このどすはうそをついているんだぜ!」 「なにをいいだすの?まりさたちはうそをついてないよ」 「いーや、このむれはきっとたべものをひとりじめしてまりさたちにたべさせないつもりなんだぜ!」 「へんなことをいうんじゃないよまりs」「そーだそーだ!れいむたちにたべものをださないなんてゆっくりできないゆっくりだよ!」 「まりさまでそんなことをしんj」「こんにゃかわいいれーみゅたちにごはんくれにゃいなんてこきょのどすはばきゃだね!」 「そんなこといったらだめでs」「でぃなーもくれないむれなんてとってもいなかものじゃない」 「くろうしてるんだね、どす」 「もうどうしたらいいの、どす・・・」 「ごはんをくれない、ゆっくりしてないどすはゆっくりしね!」 「そのことば、せんせんふこくとうけとるよ」 「むきゅ、むこうのどすはたたかういしはないみたいだから、どすのかんがえにはんたいなゆっくりのふこくとみるわ」 「なにをごちゃごちゃいってるちーんぽ」 「このむれをうばえるとおもってるんだねー、わかるよー」 「うるさい!ゆっくりしね!」 群同士の争いが遂に始まった。 ここからはゆっくり同士の会話だけでは分かりにくいので解説を入れてみる。 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 害ゆっくり側はドスに対してしゃにむに突撃を行う。 「みんな、ここはどすはおさえるよ、ぱちゅりーとありすはほかのみんなをつれていどうするんだよ」 「むきゅ、わかったわ」 「とかいはにおまかせ!」 害ゆっくりの群の前にはドスが立ちふさがる。 そして大きく息を吸い込みその体を膨らませた。 「ここからさきはとおさないよ!」 その大きさと、体当たりにもびくともしない姿を見せつける。 「さっさとたおれるんだぜ!」 「あきらめてれいむのかわいいあかちゃんにごはんをたべさせるんだよ!」 「ゆっきゅりさせちぇね!」 大小様々な害ゆっくりがドスに体当たりを続ける。 「あとひといきだよ!」 「もうすこしでゆっくりぷれいすにつくね!」 ドスは全然こたえていないようだが、害ゆっくり達はもうすぐドスを倒せると思い込んでいるらしい。 もう1匹のドスといえば、申し訳なさそうな目でドスを見ていた。 「いまだよ!」 ドスが声を上げる。 「どすにこうげきするわるいゆっくりはゆっくりしね!」 「おうちやごはんをうばおうとするゆっくりできないまりさはいなくなってね!」 左右から洗われる益ゆっくり達。 どんどんと害ゆっくり達のスペースが狭くなっている。 「ふぅーーーー!!!」 害ゆっくりの逃げ場が殆どなくなったところでドスが吸い込んでいた息を大きく吐き出す。 「ゆわ!?」「ゆひゃ!?」 前方のゆっくりは後ろへ吹き飛ばされ、まりさやちぇんなどの帽子を被った害ゆっくりの帽子は飛ばされる。 「までぃざのおぼうじがぁぁぁぁ」 「ぼうしのないへんなゆっくりはゆっくりしね!」 「やめでぇぇぇぇ!!ゆっぐりじぬのばどずでじょぉぉぉぉ」 仲間割れ。 飾りのないゆっくりは相手を認識できない、というものであるが。 「ぼうしがなくなっただけでみぐるしいね!」 「かざりがないだけでゆっくりできないってだれがきめたの?」 益まりさが自分の帽子を益れいむにとってもらう。 「ゆっくりできな―」「なかまにぼうしがなくったってゆっくりできるまりさはまりさよ」 帽子を外したまりさに突撃してきた害れいむを突き飛ばす益ありす。 「ちゃんとあいてのとくちょうをおぼえればぼうしなんてただのかざりよ、そんなこともわからないの?えらいの?」 あれよあれよと害ゆっくりは同士討ちで数を減らす。 逃げ出そうとするものあらば益ゆっくりの囲みで押し戻される。 残ったのはとドスに従おうとした数匹のゆっくりだけである。 「わるいゆっくりにふりまわされてたんだね、どす」 「ありがとう!どすにはかんげきしたよ」 「おなじどすでしょ、しっかりしようね」 「どす!どすにいろいろとおしえてほしいよ!」 ドスがドスに教えを請う。 こんなレアなシーンを撮影できるとは思わなかった。 結局、この残ったドスとゆっくり達は益ゆっくりの群れに入る事になったようだ。 冬場までに2匹のドスの力もあり、何とか残った数匹過ごせる量の餌を集める事ができたらしい。 このまま群が増える事もあるかもしれない、れいぱーありすの集団が来た時の対応も気になる。 引き続き観察を続ける事にしよう。 …ただ、これは教授に提出するいい書けそうだ。 きっと「素敵!」の声が聞けることだろう、今から楽しみだ。 ――とある研究お兄さんの実験メモ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがき よくドスの言う事を聞いたばっかりに殺されるゆっくりがいたのでそれをかき集めてみました。 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり ゆっくりを育てたら。 ありす育ての名まりさ 長生きドスの群 メガゆっくり ゆっくり畑 このSSに感想を付ける
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※現代社会に当然のようにゆっくりがいます。 ※オリ設定満載です。 ※ぬる虐めです。そして割と愛で気味です。 ※fuku2278の続きですが、読まなくても問題はありません。 数年前に突如現れ、急速に社会に浸透していった(ような気のする)ゆっくりと呼ばれる新たなる生命体。 人間の生首が膨張したような容姿のそいつらは饅頭のクセに生きていたり、どこから来たのは全く不明だったりとあまりに謎が多すぎる。 が、目新しいものや珍しいものを好む人々はその「ゆっくりしていってね!」とか「ゆーっ!」などと珍妙な鳴き声をあげる未知の存在をあっさりと受け入れた。 そしてまりさはそんな不思議に満ちた生命体そのものだけど、自分たちが不思議だとは思ったことが無い。 「ゆっへっへ・・・まりさはこのもりでいちばんゆっくりはやくはしれるんだぜ!」 さっき、かけっこで今まで一度も勝ったことの無かったゆっくりちぇんに勝った。 ちぇんは凄く巧みに尻尾を使うから普通のまりさ達の3倍以上の速さで走ることができる。 でも、まりさはそのちぇんに勝った。ゆっくり頑張ったおかげでまりさはこの森でいちばん速いゆっくりになった。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 「すごいよまりさ!ちぇんにかっちゃったよ!」 そういってまりさを褒め称えるのはこの森でいちばん可愛いれいむ。まりさの恋人だぜ。 「ゆゆっ!でもまりさはもっとうえをめざすんだぜ!」 「ゆぅ?でも、まりさよりはやいこなんてこのもりにはいないよ?」 「だからにんげんとしょうぶするんだぜ!」 「ゆゆっ!?まりさ、にんげんはこわいよ!!」 「ゆっ!だいじょうぶだぜ!にんげんがまりさのあしにかなうわけがないんだぜ?」 まりさを必死に引きとめようととするれいむ。可愛いやつだぜ。 でも、今のまりさは誰にも止められないんだぜ? 「でも、でもぉ・・・」 「れいむ、まりさをしんじてほしいんだぜ!」 そういって半ば強引にれいむにちゅっちゅして口を塞ぐ。 「ゆ、ゆぅぅぅぅぅぅぅぅぅう・・・」 すると、れいむは恥ずかしさで顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。 「れいむ、かえってきたら・・・いっしょにすっきりしようぜ!」 「まりさ・・・!うん、れいむゆっくりまってるよ!」 それからまりさは2日ほどかけて、人間の町に到着した。 「ゆ!ここがにんげんのまちなんだね!」 まりさがきょろきょろと町の様子を見ていると、後ろからいきなり話しかけられた。 「ねえ、そこのゆっくりまりさ。こんな朝早くに何してるんだ?」 「れいむたちもこんなあさはやくだよ〜!」 「ゆっくりはやおき〜!」 「「「「「「ゆっきゅり〜!」」」」」」 「・・・あんたらは黙ってなさい。ねえ、あんた、飼われ?それとも野良?」 「ゆ!まりさはまりさだよ!」 振り返ると、猫車(と言うらしい)にたくさんのゆっくりを乗せて、服の中にも2匹のゆっくりを隠している変なおねーさんが立っていた。 「いや、そんなトートロジーはいいから。じゃあ、どこから来たんだ?」 「まりさはもりからきたんだよ!それでね、いままちについたの!」 おねーさんはいつの間にかまりさの目の前にしゃがみこんでいた。 胸が邪魔で表情は良く見えないけど、酷いことをする人間ではなさそうだ。 「ふーん。で、何しに来たんだ?」 「ゆ?ゆゆっ!そうだ、おねーさん!」 「んあ?」 「まりさとかけっこでしょうぶしてね!」 「・・・なんで?」 おねーさんは首をかしげている。けれど猫車に乗っているゆっくり達は事情を察してくれた。 「ゆ!まりさはすごくはやいんだね!」 「ゆっくりはやいゆっくりなんだね!」 「・・・何のこっちゃ」 それでもやっぱりおねーさんは事情を飲み込めない。仕方ないからまりさがゆっくり説明してあげることにした。 「まりさはね!もりでいちばんはやいゆっくりなんだよ!」 「・・・ゆっくりにとって速いのは名誉なのか?」 「ゆん!そんなことどーでもいいんだよ!」 おねーさんがいちいち話の腰を折るからほほを膨らませつつ注意してあげた。 「ああ、ごめんごめん。で、その速いまりさが何しに町に来たんだ?」 「にんげんとしょうぶしにきたんだよ!」 「そうかそうか、勝負か、それは良かった、きっとどこかの気前のいい愛好家が日が暮れるまで付き合ってくれるよ。 そんな訳であと3時間もしたら大学で忙しく寝なければならない私はとっととどこかに消えるわ、それじゃさよなら」 首をかしげるのを止めたおねーさんはまくしたてるそれだけ言い切ると猫車を押して歩いていこうとする。 「ゆ!ゆっくりまってね!!」 立ち去ろうとするおねーさんをまりさは必死で追いかける。けど、おねーさんは速すぎてぜんぜん追いつけない。 どんなに急いで跳ねてもどんどんおねーさんとの距離は広がっていく。 「おねーさん、はやいよ〜」 「すぃ〜」 「「「「「「ゆっきゅりー!」」」」」」 そして、猫車に乗っているゆっくり一家もそれが当然と言った様子で楽しそうにしている。 まりさは一心不乱におねーさんを追いかける。途中、どこからかカーンカーンと甲高い音が聞こえてきたけど、気にせずまりさは跳ね続けた。 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 疲れたから少し休んで呼吸を整える。足を止めておねーさんの方を見てみるとさっきより少しだけ距離が縮まっていた。 「ゆっ!まりさがんばるよ!」 まりさが少しずつ距離をつめていく間もおねーさんは黄色と黒色の縞々の棒の前でじっとしている。 「ゆっ!・・・ゆっ!・・・ゆっ!・・・ゆっ!・・・ゆっ!」 あと3歩・・・あと2歩・・・あと1歩・・・追いついた! そして、まりさがおねーさんを追い抜こうとしたとき、頭上からチョップが飛んできた。 「ゆぎぃ!?」 「待て待て待て待てっ」 チョップを仕掛けてきたのはおねーさん。きっとまりさに抜かれるのが悔しくて邪魔したんだろう。 でも、それはルール違反だから、おねーさんにゆっくり注意してあげようとしたとき・・・ ものすごい速さで、信じられないほど大きな緑色の何かがまりさの目の前を通り過ぎた。 「な、なな、なななななな・・・なにあれえええええええええええ!!?」 「あれはね、でんしゃだよ〜♪」 まりさの質問に答えてくれたのは猫車の上のれいむ。 「おねーさんがとめてくれなかったらゆっくりしんでたん・・・!」 猫車の上のまりさが喋っている最中に、またものすごく大きな何かがまりさの前を通り過ぎた それは白色で、さっきのよりもずっと速かった。 「ゆぎゅうううううううううううううう!!?」 そのでたらめな速さを目の当たりにしたまりさは何だか気持ち悪くなってきた。 エレエレエレエレエレエレエレ・・・・・・ そして、気がついたらあんこを吐き出していた。 「うおっ、こいつ餡子はいてるぞ?」 「だいじょうぶだよ!そのこはゆっくりできないものをみてきぶんがわるくなっただけだよ!」 さっきのゆっくり一家とおねーさんの声だろうか?どこか遠くの方から声が聞こえてくる。 「でも、アンタらは大丈夫だよね?」 「れいむたちはなれっこだからだよ!」 「ああ、なるほど。・・・で、こいつどうしよう?」 「おねーさん、ゆっくりたすけてあげてね!」 「やだ!」 「「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおお!!」」 「「「「「「ゆーっ!!」」」」」」 「・・・・・・はぁ、わかったよ。でも、飼ってやるつもりは微塵も無いからな?」 「「ありがとう、おねーさん!」」 「「「「「「ゆっきゅりー!」」」」」」 目を覚ますと、見慣れない場所にいた。辺りを見回すとさっきのゆっくり一家とおねーさんがまりさを囲んでいる。 「・・・・・・ゆう〜?」 何があったんだっけ?よく思い出せないなぁ・・・。 「お〜い、何ぼけっとしてるんだ?」 そういって心配そうにまりさの顔を覗き込んだおねーさんは目の前で手のひらを思いっきり左右に振った。 「ゆぎぃいいいいいいいいい!?」 エレエレエレエレエレエレエレエレ・・・ また、意識が遠のいた。 「またかよ・・・」 「おねーさん!なにやってるの!?」 「何って、無事を確認しようと・・・」 「そんなゆっくりしていないてをみせられたらゆっくりできないよ!」 「アンタら・・・本当に難儀な生き物だね」 「「「「「「ゆーっ!」」」」」」 「あとでゆっくりあやまってね!」 「はいはい、わかったよ。それより、そろそろご飯食べないか?」 「ゆっ!おねーさん、はなしをそらさないでね!れいむはたくあんがたべたいよ!」 「文句言うか、素直に話を逸らすかどっちかにしろ」 「まりさはさけかすがほしいよ!」 「「「「「「ゆっきゅりー!」」」」」」 そこでまりさの意識は途絶えた。 「清く正しく」 「きめぇ丸です」 何度目になるかわからないけど、またまた目を覚ますとまりさの周りを2匹のきめえ丸と呼ばれるゆっくりがぐるぐる回っていた。 エレエレエレエレエレ・・・ また、意識が遠のいていく。 「あなたもゆっくり飼っていらっしゃるなんて意外だわ」 「んー、まあちょっとした成り行きで」 「でも、ゆっくりは飼い主に似ると言う言葉通り、貴女の胸同様締りの無い面構えですわ」 「あー、はいはい、そうだねぇ」 「人の話を聞き流さないで下さらないかしら?」 「おねーさん、まりさがきめぇまるにいじめられてるよ」 「苛めは良くないなぁ・・・で、ゆっくりと飼い主がなんだっけ?」 「・・・な、なんでもありませんわッ!?」 おねーさんのお友達はちょっと高飛車な感じだな、と思った。 そして、またまた意識を失った。 またまたまたまた目を覚ますと今度は知らないおにーさんが目の前にいて、おもむろに手を左右に振り始めた。 エレエレエレエレ・・・ もう何度目だろうか。またまたまたまた意識が遠のいていく。 「なるほど・・・これは非ゆっくり過敏症だね」 「何すか、それ?」 「文字通り、ゆっくりしていないものを見ると気絶するゆっくりの性質が過剰に出てしまう症状だよ」 「で、それに何か不都合でも?」 「さっきの俺の手の動きがゆっくりしていないように見えたかい?」 「いや、遅すぎるくらいだったような・・・」 「そう、さっきのは時速3km程度。でも、この子にとっては自分より速いから非ゆっくりなんだよ」 「へぇ・・・でも、今朝は私が歩いているのを見ても平気でしたよ?」 「話を聞く限りだと・・・自分より圧倒的に速いものを立て続けに目の当たりにしたことで自尊心を打ち砕かれたのが原因だろうね」 「ふぅん・・・無力と貧弱を体現したような饅頭の癖に難儀なやつ・・・」 「おねーさん、このこかわいそうだよ!なんとかしてあげてね!」 「で、どうすれば治るんです?」 「人間のそばにいて定期的にカウンセリングを受けさせるしかないね」 「えーっと・・・先生!私からの気持ちです、受け取ってください!」 「いらん」 「ゆぅ・・・おねーさぁん・・・・・・」 「・・・はぁ、はいはい。わかったよ・・・」 こうしてまりさのゆっくり出来ない人里生活が始まった。 −−−あとがき−−− 雪辱は晴らすものではありません。 何と言うかね、ひたすらゆっくり出来ないものを見たまりさがエレエレするだけ。 斬新というか横着以外の何者でもない。これは酷い。 オリキャラは叩かれ易いという話がチル裏であったけど、オリキャラ(というか固有名詞持ち)って便利なんだよなぁ・・・。 (東方キャラで良いじゃないかって人もいるが、東方キャラだとそのキャラのイメージを変に気にするから書きづらくなる) スゥさんちのメアリーが色々アレでナニだけど、名前があると文章を書くときに色々便利だし。 特に自分みたいにキャラを使いまわす人はつけれるものなら名前をつけたいんじゃなかろうか? そんな訳でおねーさんの名前を考えていたら、思いついた名前が戸須磨 理沙(どすま りさ)。 だめだこりゃ。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
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※これは東方求聞史紀を基にしたパロディです。東方求聞史紀とは稗田阿求が編纂した幻想郷についての書物です。 つまり書いているのは阿求という設定です。 ※虐待成分は皆無に等しいです。 ゆっくり ~動くなまもの~ 主な危険度 極低 遭遇頻度 激高 多様性 高 主な遭遇場所 どこでも 主な遭遇時間 いつでも 能力 人を苛立たせる程度の能力 人間友好度 最悪 主な活動場所 どこでも ◆特徴◆ 一見すると人間の生首。 それもかの博麗霊夢や霧雨魔理沙らなど幻想郷における有名人の顔に似ているのである。 しかしそれは外見的特徴だけであり、よく見れば全然似てないし性格も口調も行動理念もまるで似ていない別物である。 しかしてその正体は饅頭。皮の開いたその体の中には餡子がびっしり詰まっている。それ以外の内臓器官は無い。どうやって動いているのか甚だ疑問だ。 他にも中身がクリームであったり納豆であったりする種類もいる。もちろん食べられる。 表皮は弾力性があり跳びはねて移動をする。底部、つまり本来の生首なら首があるべき場所を焼くなどして弾力性を奪ってやれば動けなくなる。また水によく溶ける。 体長は様々でプチトマトサイズのものもあれば二米(メートル)を超える巨体も存在する。 また基本生首だが希に胴体付きの個体も居る。 その場合の大きさは妖精程ではあるが、明らかに頭が大きすぎるので不恰好だ。 妖精を超えるのではないかと思われる数の多さ故かどこにでも現れるが主な生息場所は小さな虫や背の低い草花がよく育つ自然豊かな場所であることが多い。 人里でゆっくりの姿を見かける場合、それは人間の食物を目当てとした野生のゆっくりか、人間に飼われているゆっくりである。 活動時間は朝早く起き昼間に活動し夜になれば眠るという人間とほぼ同じ時間帯。 寒さに弱いらしく冬は餌を溜め込んだ巣に篭って越冬するようだ。 寿命についてはまだ明らかにされていない。 子猫よりも弱い存在でありながら危機察知能力が皆無な上に妖精よりも死を恐れないように見える無鉄砲な行動をとるため、ほとんどの個体が寿命を迎える前に死ぬからだ。 だが繁殖能力は方法は数種類ある上に極めて高く、早いものなら一日二日で平均五匹以上もの子供を残すことができるという。 その繁殖能力の高さが未だにゆっくりが絶滅しない要因ではないかとされている。 一部の個体は人間の成人男性を超える力を持っていたり、大規模なコミュニティを形成しているものもいる。 ゆっくりの中身はそれぞれ異なることが多いが、全てに共通して食物であるためよく人間や妖怪、妖精に食べられる。 ストレスを与えると餡子が美味しくなるという特性とその数の多さからゆっくり加工所なるものが出来るぐらいだ。 主な食事は蝶やダンゴムシ、百足といった虫類や小さな草花である。 人間が食べるものはほぼ全部食べる。そのため人里へ人間の食べ物を目当てにやってくるゆっくりもいるが、人間の食べ物はゆっくりにとって贅沢すぎる物である。 そしてこの種の最大の特徴が、その名にもなった「ゆっくりしていってね」という言葉である この言葉はこの種の間で挨拶のように日常的に使われており、また常に自分達が「ゆっくりする」ことを目指しているようだ 彼女(彼)らの間での「ゆっくりする」ということがどのよう意味なのかかは厳密には分かっていないが、「自分たちの欲求、要望がまかりとおる」ことであると認識しておいて間違いは無いだろう ◆目撃報告例◆ 道端でケガをして動けなかったゆっくりがいたから手当てをして野生に返してあげた(匿名) 何故殺さなかったんですか 畑の野菜を収穫しようと畑にいったらゆっくり達に野菜が食い荒らされていた(野菜一筋) もちろん殺しましたよね? 家を少し留守にしていただけなのに帰ったら家でゆっくりが交尾していた(魔法の森の人形遣い) もちろん殺しましたよね? 紅魔館の主の名を騙っていたので屠殺しておいた(レミリアファンクラブNo1) よくやりました ◆被害内容◆ ※食料を目当てとした窃盗※ ゆっくりによる被害の最たるものの一つが畑荒らしだ。 どこから知りえたのかゆっくりは人里には食料、主に野菜が多くあることを知っている。 そのため頻繁に人里にやってきては畑に侵入し無断で野菜を貪り散らす。 そのような事をしたゆっくりを生かして逃がしてしまった場合味を占めて再来するか、他の仲間を引き連れてくる恐れがあるので注意して殺さねばならない。 ※住居無断侵入及び無断占拠宣言※ 畑荒らしに並んで多いとされるのが住居の無断侵入だ。 ゆっくり達は総じて本人達曰く『ゆっくりプレイス』なる自分達が安全にすごすことの出来る巣を求めている。 その結果が住居無断侵入及び無断占拠宣言だ。 これは主に家主が留守にしている間に侵入できる場所から、無かった場合自分で作って侵入する。まれに住居内に家主がいる場合にも侵入することがある。 侵入した後はその住居を自分たちの巣だと思い込み、実際そのように振る舞い、宣言をする。この時餌を目当てとした場合も多く、住居内食料を食い荒らされる場合もある。 例え本来の家主が帰ってきてもここは自分たちの巣だと頑なに言い張る。あまつさえ本来の家主をまるで奴隷のように扱う始末である。 ◆対処法◆ 畑や住居の被害は主に留守中に起こる。ずっとその場所に居ることは出来ないので、ゆっくりが侵入できないようにするのが最も一般的だ。 主には畑の周りに柵を設けたり、住居の出入り口全てをゆっくりでは開けることが出来ないようにしたり、窓ガラスを強いものに代えたりだ。 他にも畑ゆっくりにとっては毒物となる疑似餌をおいておくのも効果的である。ゆっくりはそれに満足して巣に持ち帰り、そのまま巣で死ぬからだ。 直接的な戦闘能力など無きに等しい。人間や妖精はおろか猫にだって殺せるぐらいだ。 捕獲は方法を選ぶことなく容易にできるだろう。素手で捕まえても籠に入れても透明の箱に入れてもいい。 もし捕まえることができたのならば日ごろの、及びゆっくりによって与えられた鬱憤を晴らすといい。 物心ついた人間ならば楽に勝てるであろう。 一部の賢しい個体は仲間を売って自分だけ助かろうとしたり、家族を躊躇なく殺したりするが、平等に全員殺してやるのが一番だ。 ────── あとがきみたいなもの 求聞史紀にゆっくりが載ったら~、という妄想で書き連ねました。 求聞史紀を参考に書きましたが阿求らしさが出ていないかもしれません。 作者が他に書いたもの:ゆっくり合戦?、ゆッカー? このSSに感想を付ける0
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ゆっくり実況とは、 所謂ゆっくりボイスを使った実況動画の事。 実況とはあるが、実際はアフレコである。 ゆっくり声で、さも"実況をしているような"動画。これがゆっくり実況の本質であると考えられよう。 ゆっくりしていってね!!!について よく見る生首ではあるが、これは上海アリス幻樂団原作の東方Projectシリーズに登場する主人公格のキャラクター 博麗霊夢 霧雨魔理沙 この2名の頭部を描いたものである。頭だけなのはAA(アスキーアート)によって簡略化された結果であると思われるが、そのAAによる経緯については"ゆっくりしていってね まとめWiki"にて歴史を迫る記事があるのでそちらを参照されたし。 ゆっくりに声がついたきっかけ ゆっくりしていってね!!!のAAが流行りだしそれなりに知名度を上げていたのだが、 M.U.G.E.Nというフリーの格闘ゲームシミュレータにて、この生首に声を宛がわられた格闘キャラとして登場した。 その時に使われたのが合成音声ライブラリであるAquestalkである。 ゆっくり実況の発端 一番最初にこのAquestalkのライブラリを使用した実況動画が、 "ゆっくり英雄伝説 空の軌跡FCをプレイしていってね!!! part1" である。この時はこの声自体を"ゆっくり"として作られており、東方Projectの成分は無い。 そのうちAquestalkのライブラリ音声="ゆっくり"と認識されていくように。 ゆっくり実況プレイとゆっくり実況 そんなこんなで現在はゆっくり実況が増えていき、ゲームプレイ以外にも"ゆっくり車載","ゆっくり劇場","ゆっくり朗読","ゆっくり解説"等、たくさんの種類ができた。 それでもゲーム実況で使われることが多く、タグの棲み分けとしてゲーム実況でのゆっくり実況の事を"ゆっくり実況プレイ"とする様になっている。 ゲーム実況でタグに"ゆっくり実況"とするとほぼ高確率で"「ゆっくり実況」は脱字タグ"タグや、コメントで指摘が来るので注意されたし
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3081.html
注意書き 虐待お兄さんが行方不明になります ゆっくりが普通のゆっくりとは違います 以上 日が沈みかけ、薄暗くなってきた山の中にゆっくり達の悲鳴が木霊していた。 「もうやだよおおおおおおおおおおおおおお!!!!だずげでえええええええええええええええええええええ!!!!」 「おねがいだがらもうやべでくだざいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」 叫び声をあげるゆっくり達の中には一人の男が居た。 麓の村に住んでいた男だが、男は己のことを『虐待お兄さん』と名乗っていた。 趣味はゆっくりを虐待し、殺すこと。 だから男は今この上ない幸福を感じていた。 何故なら、ゆっくりを己の手で痛めつけて殺しているからだ。 無様に喚き、悲鳴を上げ、何もできずに死んでいくゆっくりが男は好きだった。 正確には、ゆっくりを殺す事が男は好きだった。 右腕で殴り、左腕で投げ、右足で踏み、左足で蹴る。 己の四肢を振るうだけでゆっくりは死んでいく。そんなにもゆっくりは脆かった。 中にはもちろん抵抗するゆっくりも居たが、人間に敵うわけがなく男に殺されていった。 「おちびちゃんたちはいそいで逃げてね!! まりさが囮になるからね!!」 「まりさごめんね…… 急いで口の中に入ってね!! ゆっくりしないで逃げるよ!!」 「みゃみゃあああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」 家族を逃すため囮になろうとしたまりさは掴まれ、逃げようとしたれいむにぶつけられた。 口の中に居た子ゆっくりは潰れ、親のまりさとれいむももう動かなかった。 「人間なんかれいむ達の敵じゃないよ!!!! ゆっくり死んでね!!!!!」 「「「「「「「ゆっくりしんでね!!!!」」」」」」」 仲間と一緒に体当たりを仕掛けてきたゆっくりは、一匹残らず殺された。 ただ潰されたゆっくりは幸せだっただろう。数匹のゆっくりは底面の皮を破くだけで男は済ました。 動けば中身がこぼれて死ぬ。動かなくても徐々に中身がこぼれていって死んでしまう。 迫り来る死という恐怖に泣き叫ぶゆっくりの姿は相変わらず滑稽で、男の顔は笑っていた。 普通の人間であるならば、これだけの悲鳴を聞いていれば発狂するだろう。 しかし、男は『虐待お兄さん』である。今この場で感じているのは愉悦だけだ。 逃げるゆっくりも立ち向かうゆっくりも、どんどん男に殺されていく。 そして、最後に残った一匹のゆっくり。成体のゆっくりれいむが震えていた。 逃げようとしても、立ち向かっても男に殺されるのはもう分かりきっているのだろう。 どんな風に虐待しようか『虐待お兄さん』の男が考えていると、ある事を思いついた。 やわらかいゆっくりの体を持ち上げて、両手でゆっくりの頭頂部を男は掴む。 「な、なにするの!! ゆっくり離してね!!」 喚くゆっくりを無視して男は手に力を込め、真っ二つに引き千切ろうとした。 「おにいざんやべでね!! 痛いからはなじでね!!」 男がゆっくりの願いなど叶えてやるわけがなく、弾力のある皮はどんどん伸びていく。 「やだよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!! じにだぐないよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」 そんな風に叫びながら、れいむは千切られた。 男の手にはちょうど半分に分かれたれいむがあり、片方は投げ捨てもう一つは持ち帰る事にした。家へ帰ってから食べるつもりである。 周囲を見渡してもゆっくりはもういないようなので、男は山を降りる事にした。 ゆっくりを追いかけてどんどん奥まできてしまい、帰るのが面倒だと男は思った。 男が去ってから少し経つと、一匹のゆっくりの残骸が震え始めた。 いや、一匹だけではない。見ればどのゆっくりの残骸も震えていた。 やがて一匹のまりさの残骸から腕が生え出して、徐々に元の丸い形に戻り始めた。 何秒も待たずにまりさは元の姿に戻り、辺りを見回してから息を吐いた。 「さて、今日もお疲れ様なんだぜ」 「お疲れ〜」 「一人だけだったね」 「でもこんなことよくやるよ」 「他の人間さんは忙しそうなのにねぇ」 まりさの声に反応して元の姿に戻ったゆっくり達は好き勝手に話を始めたが、男に残骸を撒き散らされてしまったゆっくりはまだ戻れていなかった。 「じゃ、いつもみたく先に元の姿に戻れたやつはまだ戻れてない奴の手助けをしてほしいんだぜ。戻れてない奴はどんどん助けを近くの奴に求めるんだぜ」 手を叩きながらまりさは指示を飛ばす。どのゆっくりも文句の一つも言わず指示通り動き始めた。 「あと数合わせで分裂した奴もちゃんと元に戻すんだぜ」 「しょうだよ!! もどらなかったらみんなこんな風に自我をもっちゃうよ!!」 まりさの言葉に続くように一匹の小さなれいむがまりさの隣でふよふよ浮きながら言った。 「お前さんも手伝ってくるんだぜ」 「みゅ〜… 面倒だよぉ…」 「そんな事は通用しないんだぜ」 「わかってりゅよ!!」 小さなれいむはふよふよと飛んでいく。その姿を見送ってからまりさもふよふよ浮き始める。 元の姿に戻ろうとしている仲間の残骸を集める作業に入るのだ。 残骸を集めるのは実に大変である。 ある程度の距離ならば勝手に残骸と残骸が勝手にくっ付いて元の姿に戻ろうとするのだが、撒き散らされてしまってはくっ付くことはできない。 放っておいても一番多く集まった残骸が中途半端に復元され、時間を置けば徐々に修復される。 しかし、この群れはもうあの『虐待お兄さん』に潰されてしまった群れなのだ。 それなのにこの場に留まっていてしまっては、流石に人間にだって怪しまれてしまう。 ゆっくりはあくまで『愚鈍で馬鹿で意地汚い動く饅頭』でなければならない。この秘密を人間に知られない為にも、今は一刻も早くこの山から離れなければならないのだ。 「困りました……」 まりさが仲間の残骸を集めていると、半分だけのれいむが俯いて浮いていた。 『虐待お兄さん』に最後真っ二つにされ、片方を持っていかれてしまったれいむだ。 「まあ、お前さんは仕方ないんだぜ。どうせ少ししたら元に戻れんだから人間に見られないように移動するしかないんだぜ」 食べられたりすれば適当に復活できるゆっくりではあるが、流石に中途半端に食べられてはそれも無理である。 このれいむは自然に修復されるまで待つしかないのだろう。 だが、れいむの返事は違った。 「いえ、別に元の姿に戻れないの事で困ってるんじゃないんです」 「? どういうことなんだぜ?」 「実は……」 山を順調に下っていた男は一つの違和感に気づいた。 最初は気のせいだと思っていたのだが、どうやら気のせいではないらしい。 右手に持っていたゆっくりれいむの半身がもぞもぞ動き出していたのだ。 不思議に思いながらゆっくりを顔の前まで持ってくると、断面から餡子がこぼれなくなっていた。 断面の方を見てみると餡子がこぼれない理由が分かった。餡子が消えていたのだ。 ゆっくりの中身である筈の餡子は見事に無くなり、断面には何もない空間が広がっていた。。 最初は餡子がこぼれて皮だけになったと思ったのだが、どうやら違うようである。 男が手を突っ込んでみると、男の腕はそのまま入ってしまったからだ。 いくら成体のゆっくりとは半分に切り取ったゆっくりの体はそこまで大きくない。 恐る恐る男は己の顔をゆっくりの断面に入れてみる。すると、男はゆっくりの中に吸い込まれていくのが分かった。 慌てて顔を皮から出そうにも既に手遅れで、男は顔から下も全て吸いこまれてしまった。 後には何も残らず、残ったゆっくりの皮はふよふよ浮いて男が下っていた山道を再び登り始めた。 「つまり、引き千切られた半分の方も復活してしまいどうやらあの男を飲み込んでしまったみたいなんです……」 「はぁ……」 れいむの説明を聞いていたまりさは溜息を吐いた。 今の話はおそらく本当の事で、間違いなく先ほどの『虐待お兄さん』は吸い込まれてしまったのだろう。 「全く、運の悪い人間さんだぜ……」 そう言いながらまりさは頭の裏を掻く。 人がいなくなったと分かれば人間は間違いなく山狩りをするだろう、そう考えてまりさは再び指示を出す。。 「れいむの半身がこっちに来たら出発するんだぜ。その前に各自修復するんだぜ!!」 ゆっくり達は再び作業を再開する。 今優先することは急いでこの場を離れ移動することだ。下手したら人間に見つかってまた潰されるかもしれないからだ。 流石に二日連続で潰されるのは嫌だからか、修復速度もどんどん上がってきている。 まりさも仲間の残骸を集め始めてから、再び溜息を吐いた。 「人間さんがゆっくりって名付けた癖に、ゆっくりがゆっくりできる日は来るのかだぜ……」 ま、ここじゃ無理かとまりさは思った。 終 by大貫さん ↓は後書きと感想フォームへの返事です。読みたくない方はこのまま戻ってください こんな駄文を最後まで読んで頂き本当にありがとうございます!! 本当は膿と膿以降人間を酷い目にあわす話は書くつもりはありませんでした。 ただ、あるれいむのAAを見て (これ、誰か吸い込まれたら面白そうだなぁ…)って思ったので書いてみました。 感想フォームに感想下さった方、本当にありがとうございます。 (名無しさん) 2008-11-10 15 16 03 後書きに対してのご忠告、本当にありがとうございます。 自分が作者様をおちょくるつもりはありませんでした。ただ、一言断っておいた方がいいかも…… と思っただけなのです。 本当にすいませんでした。 (名無しさん) 2008-11-19 13 43 03 読んで下さりありがとうございます。 タイトルを見れば分かるように、ゆっくりの中の膿と人間の中の膿を比較するために書いた作品です。 ですが、この作中に出てきた虐待お兄さんも他の人が書かれれば立派殺される事もなかったと思います。 (名無しさん) 2008-12-05 17 30 26 確かに原作の靈夢と魔理沙ならばふぅ〜んとかへぇ〜で済ましそうですね…… 反省です。 本当は最初は霖之助の視点で書くつもりだったんですが、霖之助というキャラは本当に扱い難いキャラだったので諦めさせてもらいました。申し訳ありません。 あと、最後に色々書いてくださいと言ってくださり本当にありがとうございます。 虐待スレという場で、ぬるいじめでも良いと言ってくださり本当に嬉しかったです。ありがとうございます。 最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。お目汚し失礼!! 書いた作品一覧 ゆっくりいじめ系352 虐められるゆっくり ゆっくりいじめ系382 ある馬鹿なゆっくりの話 ゆっくりいじめ系394 きめぇ丸 ゆっくりいじめ系421 めーりんとこうりん ゆっくりいじめ系488 ゆっくり飼ってます ゆっくりいじめ系497 携帯でチマチマ書いてみた ゆっくりいじめ系571 みんなで食べよう ゆっくりいじめ系572 きめぇ丸その後 ゆっくりいじめ系596 ゆこまち ゆっくりいじめ系611 どこで何が狂い出したのか… ゆっくりいじめ系628 鳩と餌と糞 ゆっくりいじめ系793 誰かがやらねばいけないこと ゆっくりいじめ系823 保護場 ゆっくりいじめ系843 ゆっくり飼ってます2 ゆっくりいじめ系900 膿と膿 幽香×ゆっくり系9 ある馬鹿なゆっくりの話2 森近霖之助×ゆっくり系1 代価 ゆっくりいじめ小ネタ125 虫眼鏡 ゆっくりいじめ小ネタ128 ゆっくりが大好きだ!! ゆっくりいじめ小ネタ140 ガラス ゆっくりいじめ小ネタ146 生まれ変わり ゆっくりいじめ小ネタ251 飼われているゆっくり 野良のゆっくり